五島倶楽部通信

<新連載>
今号より、浜口水産のホーム「富江」に関する特集「富江は、」が始まります。
富江という地を中心にした連載はおそらくこの五島倶楽部通信だけ。
様々な「富江は、○○」をご紹介したいと思います。
是非、皆様にこの町を知って頂き、いつか五島へ訪れた際に足を運んで頂けたら嬉しいです。

富江は

「いろんなひとの人生の3冊に出会える図書館がある」

さんごさん
 

『さんごさん』は、浜口水産の富江の商店街の中にある店舗ともほど近いまちなかに、2016年の7月オープンした私設図書館です。使われていなかった築80年の古民家を改装してつくられています。
オープンより約1年間、地域のための場所として運営してきました。富江の地域の居場所として存在感を増すさんごさんのこれまでや、これからのことをメンバーの皆さんにインタビューしました。

インタビュー人物

info.>>さんごさん
〒853-0201
五島市富江町富江280-4
sangosan.net
※開館は不定期のため、HPのスケジュールやお問い合わせの上ご確認ください。


さんごさんプロジェクトメンバーインタビュー


-現在私立図書館として富江の人含め島民の方にじわじわと知られてきていますが、図書館というのは当初からしたかったのですか?

大来:はじめは全然違っていました。五島に興味をもった友達が増えすぎて、みんなで集まる拠点をつくりたいと考えたのがきっかけです。
鳥巣: 2012年に東京から50人くらい友人を呼んで結婚式をやったんですが、その反響でかなり島に来たい人が増えて。
大来:私も鳥巣と初めて訪れたのが冬で、クリスマスミサに行ったりしたのですが、この場所の夏も見たい!と思って再訪しました。今思うと、違う季節を見たいから同じ場所にもう1回行こうってなかなかない気がする…

-確かに。リピートして来たいと思う土地はなかなか無いかもしれませんね。

鳥巣:ずっと2人でそういう話をしてたら、ある日たまたま五島の知人がこの家の物件情報をフェイスブックで挙げていて、すぐ大来にメールをしました。ここは良さそうだという話になって。
大来:その4日後くらいに見に行きました。それがゴールデンウィークだったから家主さんとも会えて。
鳥巣:その家主さんがすごくいい人だったんだよねぇ。今思うとそれも決め手のひとつだったかもしれない。
大来:最初、鳥巣は60才の定年迎えた人だと思われてた。笑
鳥巣:娘と一緒に物件を探しに来たと思ったみたいで。笑 そういうハプニングもありつつ...スムーズに事が運んでいきました。。

-まさか若い夫婦が別宅として買うなんて、きっと思いもしなかったんでしょうね。笑 元はプライベートな空間としての拠点を考えていたところから、なぜ図書館になったんですか?

鳥巣:実際に物件が決まって、設計事務所の能作さんや石飛さんに相談しました。そのメンバーで現場を視察することになって夏に五島を訪れたときに、浜口さんをはじめとする富江の方々と一緒にご飯を食べる機会を作ってもらって。そこで、できれば地元の人に開放できたらいいんですけど...という相談をしたんだよね。
大来:うん。そこで図書館がほしいという言葉が富江の人からでて、それいいかも!と思いました。

-地元の人の意見から用途が決まるのはすごく素敵ですね。実際に物件・用途と決まって、クラウ ドファンディング*1をされていましたが、元々する予定だったんですか?

鳥巣:はじめからやろうとは思っていませんでしたが、資金面のことと、告知効果のことを考えて実施を決めました。
大来:クラウドファンディングなら、かなり詳しく丁寧に説明ができるので、プロジェクトを深く知ってもらえる機会としてすごくいいなと思いました。図書館にするなら、建つ前から広く知ってもらえるといいなと。
鳥巣:浜口水産さんにも返礼品で大変お世話になりました。他にも富江の産品やオリジナルTシャツなど、豪華なお返しになって。地元の人たちにご協力いただいた実感もあり、すごく有り難い機会になりました。
大来:届いた人の反響もすごくて、みんな驚いてました。

-いろんな人、ものが一体になってさんごさんが作られていったんですね。

鳥巣:まさにそうですね。去年の8月のオープニングイベントでも、五島、東京、長崎の出し物を融合させてみました。五島のバラモン会さんに和太鼓演奏をお願いし、東京の能作事務所のおふたりからさんごさんの建築に関しての映像を上映していただきました。長崎の友人にも、「ベルマン」という出し物をお願いして。

-いろんなものが融合してましたよね。あと、素敵なメニュー名で、お品書きがすごく楽しくなってました。お気に入りは、ピザとつみれのやつです。

鳥巣:料理は浜口水産さんの練り物を使った料理に、僕の趣味でだじゃれを添えました。

-そのオープニングパーティの頃は、まだ館長は決まっていなかった気がするのですが、大島さんが館長になったのはどういういきさつだったのですか?

大島:もともと2人が五島になにかを作る事は聞いていたのですが、特になんとも思っていませんでした。昨年の夏頃、僕がちょうど無職で次どうしようかなと思っている時に、さんごさんの管理人をやらないかっていう話を頂いて。
大来:何回かごはんに行ったりして、その度に言い続けたんだよね。
大島:でも五島にゆかりもないし、島暮らしのイメージもつかないし、ギリギリまでかなり迷っていましたが・・・まずは2ヶ月という話で思い切って来た感じです。

-確かに最初2ヶ月だけと言っていたのが、伸びに伸びてもう1年ですね。

大島:しかも丁度今日(取材日の7月10日)、住民票を五島に移しました。
大来:さんごさんができてから島に来ると、大島くんが富江のお店や美味しいものをいろいろ紹介してくれて、楽しみ方が広がりました。地域とのつながりを大島くんが作ってくれているのは大きいと感じています。
鳥巣:ですね。富江の楽しみ方がすごく広がりました。

-さんごさん周辺の人通りは普段多いですか?

石飛:施工中から、近所の人たちは結構通っていました。その度に覗いてくれて、何ができるんだろうと興味を持ってくれているなと感じていたので、できるだけ中の様子も見てもらえるようにしたり、外に看板を立てて作業予定を貼ったり工夫していました。

-何ができるか、その過程を地域の人が知れるのは良いですよね。外の壁の赤色も地元の人たちと塗っていて楽しそうでした。

石飛:東京と五島で、人や道具、作業の仕方や勝手が違う事も結構あって、いままで通りじゃいけないなという考えもありました。東京と同じ事をしても楽しくないという話もしていたので、地域を巻き込む意味でもみんなで壁塗りをしました。

-出来上がってからはどんな人たちが来ますか?

大島:最近は小学生とかが待ち合わせ場所にしていたり、中学生が勉強してたり。子供が多い印象です。
鳥巣:すごくいいですね。
大島:自分の前職のスキルを使って子供向けデッサン教室をしたり、移動本屋さんが月1回来てくれたりするので、子供達は多いかな。

-春にまた石飛さんが2ヶ月ほど来て、2期工事をしましたが、どんな変化があったのですか?

石飛:1期工事で着手できなかった部分を仕上げて、道路に面した小部屋をコーヒースタンドにしました。
鳥巣:来年には、宿泊もできるようにする予定です。

-宿泊ができると、また富江の楽しみ方が変わってきていいですよね。

大島:1年目は知ってもらう年だったので、2年目は外から人を呼び込む事を目標にしたいなと。コーヒーだったり、宿泊だったり、大人向けの教室を開いたり。
鳥巣:浜口水産さんとも近いので、連携しながら富江の新しい魅力をつくっていけるといいなと思います。揚げたてのばらもん揚げなんか最高のコンテンツですよね。

-天ぷらを揚げるのが朝一からなので、早い時間に来てくださって揚げていたら、試食してもらえるようにしているんです。場所的にも、さんごさんに泊まれば散歩がてら来られるので是非寄ってほしいです。

大来:それいいな。他にも富江でできることを集めてシティーガイドみたいなのも作り始めているので、その誌面で紹介させてください。
鳥巣:富江は生活するにも便利な場所だし、観光地としてのポテンシャルもあります。地域の人とも、地域外の人ともいままで五島や富江でやったことがなかったおもしろいことを、一緒にカタチにできたらなと思っています。宿泊が始まると、図書館として開けられる時間は少なくなってしまうと思うのですが、その分また違った意味をもつ場所にしていきたいです。
大来:さんごさんは、あまり「こんな場所だ!」と決めつけたくないと思っています。関わる人がやってみたいことを実現できる場所になれたらいいなと。

-2年目のさんごさんも楽しみです。泊まるもよし、ちょっとくつろぐのもよし、コーヒーを飲みに行くのもよし。この通信をお読み頂いたかたも、五島にお越しの際は是非富江の「さんごさん」ご訪問ください。

さんごさんメンバーが考える\富江は。/
夢とロマンと可能性に溢れた場所。

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号
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