五島倶楽部通信

ここにある、大切に守り伝えたい宝物


浜口水産では、商品だけでなく、その名前からも五島らしさを感じられるよう、一部の詰合わせ商品の名前に、教会と土地の名前を使わせて頂いています。
長崎県・五島列島には数多くの教会堂が各地にあり、今も祈りの場として、暮らしの中に息づき、五島の美しい風景の一つとしても根付いています。
過去、当誌では「五島歳時記」で島の風景を、「しまびと」では島で活躍する人々を、浜口水産が皆様に伝えたい、五島の宝物として紹介してまいりました。
そして、46号より新たに、島の教会堂を紹介しております。



五島倶楽部通信 第五十

二号表

【三井楽教会堂(みいらくきょうかいどう)】
遣唐使船最後の寄港地でもあった三井楽。空海(弘法大師)もこの地から唐に発ち戻り、日本に密教を広めたといわれます。
そして三井楽地区にキリスト教が伝えられた歴史も古く、大村藩からの公式移住が始まる以前に移住が行われ、農業や冬場の鯨加工などで生計を立てていました。表面上はみょうじん様や山の神などを祭りながらも、密かにキリスト教の信仰を守っていました。しかし、明治元年には久賀島から始まった迫害が三井楽の地にも及びます。厳しい弾圧を目の当たりにし、近くの一家がおかゆを差し入れてくれたこともあったと言われています。信徒達は堪え忍び、4年後にやっと全員が放免となりました。翌年明治5年から、外国人神父が密かに三井楽を訪れ、宣教・司牧活動を行い、信徒の家でミサを捧げました。
様々なキリシタンの歴史を歩みながら、明治13年に現在の教会堂の前身となるゴシック様式の木造教会堂を建設しました。鉞(まさかり)や斧を所有する信徒が2名しかおらず、時間を要する建造となりましたが、なんとかクリスマスに間に合わせ、三井楽教会の信徒200名強に加え玉之浦地区の信徒も加わり、皆で降誕の喜びと教会堂完成を祝いました。
その後、老朽化により昭和46年に建立したのが現教会堂です。外壁正面には、島内各地で採取した貝殻や陶器があしらわれ、諸聖人をテーマとしたモザイク聖画となっています。
また、内部のステンドグラスにも一つの物語が。今は亡き三井楽出身の篤志家は、カトリック信徒ではありませんでしたが、故郷のために何かをしたいと教会にステンドグラスを入れたいという望みを抱いていました。そんな折り、同じ希望を抱く信徒達に加え、手作りしたいというボランティアグループの奉仕の申し出が加わり、実現に至ったのです。篤志家は完成を待たずして亡くなってしまいましたが、今でも感謝の意を込めて毎年12月にミサを捧げ、信徒全員で祈っています。
入って右側のステンドグラスはキリスト誕生から復活までを、左側は五島のカトリックの歴史が描かれ、陽光と共に歴史を受け止めることができる場所となっています。

-- 交通 ---------------------------------------------------
三井楽教会堂へのアクセス
福江港から車で約40分
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五島倶楽部通信 第五十二号裏

【あご蒲・真鯛蒲を作ったお話】
数年前、全国で作られている真鯛蒲鉾の特集を見た当社専務。早速、各所の鯛蒲鉾を食してみるが「まさに鯛!」という魚の味わいを感じる物には出会えなかった。そこで自分が納得する、「まさに鯛の味、魚そのものの味のする蒲鉾」を作ってみようと考えた。
そこで作られたのが『真鯛寄せ』。鯛を塩のみで練った蒲鉾である。鯛は脂身が多く、いわゆる蒲鉾のプリプリな食感ではないが、口に入れるとほろほろと柔らかい、テリーヌのような食感。そして何より、真鯛の強い風味が溢れるものが出来上がった。原材料をできるだけシンプルに、「塩だけで練る」ことを基本としたかまぼこ作りの始まりの商品である。
それから時が経ち、昨年夏、飛魚がたくさん獲れたことをきっかけに、飛魚の旨味を存分に味わってもらえるように、塩だけで練った蒲鉾を作ろうと考えた。骨ごとすり潰したすり身を使った歯触りも力強い「まさに魚を食べているような」蒲鉾、『あご蒲』が完成した。
そして今回、原点回帰。真鯛の蒲鉾にもう一度向き合い、真鯛寄せよりも歯ごたえのしっかりとした蒲鉾作りを試行錯誤。真鯛の風味を強く残したまま、ぷりっとした歯ごたえの『真鯛蒲』が誕生した。
浜口水産で大切にしている、「お魚本来の味がする蒲鉾」作りを形にした『あご蒲』『真鯛蒲』。是非一度、お召し上がり下さい。

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過去の五島倶楽部通信

  • 五島倶楽部通信 第五十
二号
  • 五島倶楽部通信 第五十
二号
  • 五島倶楽部通信 第五十
一号
  • 五島倶楽部通信 第五十
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  • 五島倶楽部通信 第五十

号
  • 五島倶楽部通信 第五十

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号
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