日本の西端にある五島。
史跡と西海国立公園を有する景勝の地、そして豊富な魚種と漁獲量を背景に、漁業、水産加工業などで栄えてきました。
海に囲まれ、豊富な漁業資源に恵まれた地の利を活かし、「新鮮素材」にこだわった練り物を作り続けて80余年。「昔ながらの手作り」「魚本来の味を十分に引き出すこと」、私たちの原点は、昔、それぞれ の家で手作りしていた練り物の味、自然にそれぞれの魚の味がする、本来の美味しさです。魚種によって違う旨味や歯ごたえを是非実感してください。
漁獲高の減少で五島産原料の使用割合は減りましたが、自社工場で獲れたての魚をすり身にするというこだわりは、これからも続けていきます。
「肉には岩塩、魚には海水塩」蒲鉾には海水塩が適しています。浜口水産では、長崎県内産の海水塩に地元五島富江産の海水塩を独自にブレンドし使用しています。
獲れれたての大量の魚を、新鮮なうち一気にさばくために機械化はしても、ひとつひとつの作業は丁寧な手作りにこだわります。この手間なくして美味しい商品はできないという信念からです。
◆◇創業1939年
初代浜口サヨが、長崎県・五島列島福江島で、五島近海の新鮮な魚の行商を始めたのが浜口水産・創業の原点です。
そして大漁時に新鮮な魚で作った「すりみ揚げ」を一緒に販売するようになり、現在の練り物づくりの礎となりました。
◆◇先取りの精神を
1960年、三代目となった浜口正剛は、新たな事業の発展を目指して本格的に蒲鉾づくりに取り組み、
島内の食品加工会社として初めて、大阪の百貨店での「物産展」に挑戦しました。
島を離れ都会で暮らす仲間たちに五島の新鮮な魚で作った蒲鉾を届けたいとの強い想いからです。
物流システムが不備な時代だったので、正剛自ら保冷トラックに商品を積み込み現地まで赴いたそうです。
減あいではそのような「先取りの精神」が実を結び、全国にお客さま、そして有難くも浜口水産ファンの皆様が拡がり、
各百貨店の物産展やネットショッピングでご好評いただいております。
お陰様で、2015年には島外初の直営店・東京豪徳寺店をオープンいたしました。
◆◇浜口水産・五島の未来を夢見て
浜口水産、創業からの教えは「五島で水揚げされる魚介類で練り物を作る」ということ。
今では漁獲高減少の影響で五島産の使用割合は減りましたが、五島産にこだわる愛島精神は今でも続いています。
安心・安全・美味しい商品づくりをするため、社員教育、製造・衛生管理を第一に徹底管理するのはもちろんのこと、
新たな五島の魅力を想像する商品を弛まず開発し、直営店の全国展開にも力を注いでまいります。
また、キリスト教関連遺産の世界遺産登録により、五島列島を訪れる観光客も増えるなかで、
さらに五島の振興発展に寄与しうる企業として積極的に取り組んでまいります。
五島・浜口水産の未来は常に「五島がごちそう。」です。